毎日の料理で使っているにも関わらず、お手入れの頻度が少なくなりがちなレンジフード。ついつい先延ばしにして、茶色っぽいギトギトした汚れがこびりついてしまっている。
入居してから一度もレンジフードを掃除したことがない…なんて方も珍しくないのではないでしょうか。
しつこい油汚れを自分で落とそうと思っても時間や手間がかかってなかなかむずかしい。そんなときにおすすめなのがハウスクリーニングのプロの手を借りることです。
今回は自分ではお手入れが難しいレンジフードのクリーニングをプロに頼むときの選び方のコツと、おすすめの事業者を紹介します。
レンジフードのクリーニングの頻度はどれくらい?
レンジフードは、表面カバーや金網はできれば月に1度の頻度でこまめに掃除するといいとされています。
ただ実際にそこまで頻繁にきれいにするのは手間もかかるし面倒ですよね。せめてその場合は1年に一回は自分で手入れをする、2,3年に1回はプロにお願いしてしっかり掃除して貰うのが良いと思います。
ちなみにレンジフードにこびりついた汚れの正体をご存知でしょうか?
調理中にはねた油がそのまま付着したものだと思っている人も多いのですが、実はそうではありません。
これは物や炒めものをした際に油が蒸発したもの(油煙といいます)が空気に乗って上昇し、レンジフードに付着して冷えて固まったものなのです。
そのため、使った料理をしている限り、油がはねないようにどんなに気をつけていても必ず汚れてしまうんです。
油煙が冷えて固まった油汚れに、さらに空気中のホコリがまざって固まったものが、茶色くこびりついたベトベト汚れの正体です。
酸化した油+ホコリである、レンジフードの汚れを掃除せずにそのままにしておくと、いろいろな問題があります。
様々な問題
- いやな臭いの原因になる
- 調理中に垂れてくると料理に混入して不衛生
- 空気の流れが悪くなって吸引力が減る
- 内部の汚れを放置しておくと故障の原因になる
このように定期的にお手入れをしないと、衛生的に問題があるばかりか、機械も故障しやすくなり、かえってお金もかかってしまったらもったいないですね。
そして、自分ではなかなかできない内部のファンについても、1,2年に1度程度の頻度で分解して内部に溜まった油汚れを掃除すると、吸引力が落ちずに長持ちさせることができます。
レンジフードのフィルタや内部のファンは2年間でこれぐらい汚れているんです。
おそうじ本舗さんのtwitterキャンペーンに当選しました♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪早速レンジフードを掃除してもらいました!なかなか掃除に踏み切れなかったので2年分くらいの汚れを落としてもらいました(⌒-⌒; )とてもありがたかったです✨
2回に分けて投稿します!#おそうじ本舗#汚れをさらせ pic.twitter.com/RkVZ53GPV0
— えり (@cd_qp) February 18, 2018
特に、見えづらい内部のファンの下には、滴り落ちた油汚れが固まっているんですね。
レンジフードのクリーニングの料金相場
レンジフードのクリーニングはだいたい16,500円前後が相場となっています。
以下に大手のハウスクリーニング業者の料金相場をまとめました。かかる時間も汚れによりますが、だいたい2~3時間程度を見ておけば大丈夫です。
レンジフード付きタイプ(シロッコ・プロペラ) | フードなし換気扇(プロペラタイプ) | |
ダスキン | 19,800円 | なし |
おそうじ革命 | 15,400円 | 9,900円 |
おそうじ本舗 | 16,500円 | 16,500円 |
カジタク | 14,850円 | 14,850円 |
レンジフード掃除のおすすめクリーニング業者
ここからは、おすすめのクリーニング業者と、比較した際のポイントをご紹介していきます。
業者を選ぶときのポイント
- クリーニング前に時間をかけてしっかり養生して周りを汚さないこと
- 内部の分解・組立をして目に見えない場所の汚れまで落としてくれるプロに頼む
- 価格が安いだけでなく、アルバイトではないベテランが責任を持って掃除する会社に頼む
レンジフードの掃除を実際に頼んだ人の口コミをもとに、こういう会社は避けたほうがよいというポイントも見つけましたので紹介します。
Warning!!
- 短時間で終わらせるために養生が甘く周辺の壁を汚してしまう業者
- レンジフードクリーニング後に、現場の掃除をせずに帰ってしまう業者
- 経験が未熟なアルバイトが作業したり、実績がなくて評判がわからない業者
特に、せっかくお金を払ったのにアルバイトが作業して、キッチン周りを汚されて帰っていったら腹が立ってしょうがないですよね。
また、定期的に自分でお手入れをしているという場合でも、ハウスクリーニングのプロに頼むことでレンジフードを分解して中までしっかりきれいにして貰うことも大事です。
レンジフードを頼むだけでなく、コンロやグリルを含めてキッチンをまるごとクリーニングするのもおすすめです。
セットで頼むときは料金なども異なるので、あらためておすすめ業者を選定してますので参考にしてくださいね!
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おそうじ革命
おそうじ革命は、現在急成長しているハウスクリーニングのチェーン店です。価格は、レンジフードありのタイプで一律で15,400円でお願いできます。
おすすめの理由1:45日間の研修制度でしっかりとしたスタッフがきます!
おそうじ革命は、ハウスクリーニング業界で最長の45日間の研修を経たスタッフしか開業が認められないため、技術力のあるプロにクリーニングしてもらえます。
最大手のダスキンでも16日間の研修なので、約3倍の時間をかけて研修するため当たり外れがないのが最大の特徴です。
おすすめの理由2:レンジフードがない換気扇(プロペラ)のクリーニングを頼むことができる!
レンジフードがない壁付きのプロペラのタイプの換気扇のクリーニングは業者によっては断られることもあります。
おそうじ革命であれば、プロペラタイプの換気扇であっても喜んで引き受けてもらえます。プロペラタイプであれば、業界最安の9,900円でお願いできるのも嬉しいですね。
おすすめの理由3:土日祝日も対応OKなので忙しい人でも利用可能
おそうじ革命の加盟店は、どこもフットワークが軽く対応してくれるため、土日や祝日などでも追加料金なくお願いすることができます。とはいえ、平日以外の枠は埋まってしまうこともあるので、早めに予約しましょう。
カジタク
おすすめの理由1:タイプによらず一律14,850円の明朗会計
14,850円の明朗会計だから事前の見積もりも不要で、申込時に料金が確定する安心感。
ただし注意点として、レンジフード無しのプロペラタイプなら別業者に頼むべし。
カジタクとしては、(レンジフードなしの)プロペラタイプの換気扇の清掃に利用するのはおすすめしていないとのことで、ホームページにも次のようなことが書いてあります。
カジタクの場合は。レンジフードがあってもなくても換気扇のクリーニングは同一料金のため、壁付きのタイプであれば他社のほうが安いので、価格面で考えてもカジタクに無理にお願いするのはもったいないですね。
おすすめの理由2:安心のイオングループが運営しているので問題があったときのサポートも安心
受付の予約から、万が一の苦情対応までイオングループのカジタクが対応してくれるため、安心感がありますね。また、掃除に納得がいかなかれば、何度でも頼み直すことができます。
※ただし、フランチャイズではなく代理店制度なので当たり外れも
自社で徹底的に技術を教えた店長さんが登録しているフランチャイズのおそうじ革命やおそうじ本舗と違って、カジタクは「パートナー制度」といってハウスクリーニングのお仕事をしているお店をカジタクが紹介するという代理店制度をとっているため、当たり外れがあるかもしれないのが不安なところです。
カジタクの魅力は決まった金額でサービスを行ってくれる点。一律の料金の上、その金額自体も平均よりもお手頃なので、価格面ではイチオシです!
おそうじ本舗
おすすめの理由1:実績が豊富で、ハウスクリーニング業界第2位の実力
日経MJの第35回サービス業総合調査 家事支援部門でNo.1に認定されるなど、現在急成長しておりダスキン以上の存在になっています。
おすすめの理由2:女性店長も多く在籍しているので女性をお願いすることもできる
おそうじ本舗の1400を超える加盟店のうち約17%が女性店長なので、地域にもよりますが女性に来てもらうこともできるので安心です。
唯一の気になる点は見積もりで価格が変動する点です。おそうじ本舗は、一律価格ではなく、実際のレンジフードの汚れ具合によって値段が変わるので心配なら事前にLINE見積もりするのが安心です。
10年以上も掃除してなくて見るからにベトベト…という場合には、一律価格の業者に頼んだほうが安くなる可能性が高いです。
Total面でみると、安心して頼みむことの出来るお店なので、大手にお願いしたい方は是非候補にいれてみてくださいね。
くらしのマーケット
専門の業者ではなく、空いてる地元の業者を探すことができるくらしのマーケットを使うのもおすすめです。
ただし、その道一筋のプロから副業で登録している人までがいるので、くらしのマーケットを利用するときにはハズレを惹かないように注意が必要です。
よい業者の選び方1:あまりにも安すぎる業者は選ばない
レンジフードのクリーニングであれば、だいたい1万3000円~2万円が相場です。これを大きく下回るような業者はワケアリの可能性があるので、選ぶ前に慎重に吟味しましょう。
よい業者の選び方2:換気扇クリーニングの実績・口コミがある業者を選ぶ
ハウスクリーニング業者と言っても、実は元電気屋さんでエアコンや洗濯機のような家電製品のクリーニングが得意な業者から、キッチンや浴室などの水回りのクリーニングが得意な業者まで千差万別です。
きちんと換気扇・キッチンのクリーニング実績がある人を選びましょう!
よい業者の選び方3:「作業外注一切なし」のマークがある業者を選ぶ
店長は実績豊富なプロでも、実際に家にくるのが未熟なアルバイトでは台無し。くらしのマーケットでお願いするときには「作業外注一切なし」を目印に、当日の担当者=店長さんとなる業者さんを選びましょう。
レンジフード・換気扇クリーニングのQ&A
ここからはレンジフード・換気扇の掃除に関する色んな疑問にお答えしていきます。
どれぐらい汚れたらクリーニング業者にお願いすればいい?
Warning!!
- これまで一度もレンジフードの中を掃除してない
- 油が固くなってしまって外せない
- 焦げ茶色のギトギトした汚れから黒い油がたれてきた
- レンジフードから嫌な匂いがする
- 最近吸引力が落ちてきた気がする
こんなになるまで放置していてズボラだと思われるのが恥ずかしい…と思わないで大丈夫です。
もう何十年もレンジフードを掃除したことがない!なんて方も多数依頼しているとのことなので、まったく気にしなくて大丈夫です。
むしろ、そのまま放置していると、内部にこんなに油が溜まってるかもしれません。
プロの業者に頼むとどれぐらいキレイになるの?
そんなときにはプロのハウスクリーニングの手を借りると、専用の薬剤と道具を使ってプロの技術でキレイにしてもらえます。
以下の動画のようにフィルターだけでなく、分解できるパーツをすべて分解して内部からキレイにしてもらえます。
こちらは、なんと20年以上も掃除したことがないレンジフードをプロのクリーニング業者に頼んだときの動画です。
やはり内部は油でベトベトになっていて、天板を開けたらびっしりと茶色い油汚れがたまっています。
高い位置に手を伸ばして油汚れを落とすのは疲れるだけじゃなくて、気持ちも嫌になりますよね。実際ここまで時間が立ってしまった汚れは市販の洗剤では落としきれないため、自分で掃除するのは難しいかもしれません。
まったく、お手入れしていなかったために、サビてしまっている部分があるため新品同様に!とはいえませんが、それでも見ているだけで気持ちいい仕事ぶりですね。
自分の家のレンジフードはどの料金タイプになるの?
築年数が古い一戸建てだと、レンジフードがないプロペラタイプの換気扇の場合もあるかもしれませんが、現在のほとんどの家にある換気扇はレンジフードがあるタイプだと思います。
そこでレンジフードの構造と特徴について簡単に紹介していきますね。まず、レンジフードは大きくわけて4つのタイプに分類されます。
1.プロペラタイプ(レンジフードなし)
築年数が古い一戸建てに見られるのが、屋外に面した壁にプロペラがそのまま直付されているプロペラタイプです。こまめにお手入れをしていれば、もっとも掃除がしやすいタイプです。
2.プロペラタイプ(レンジフードあり)
屋外に面した壁に直付されているプロペラをレンジフードで覆うことでプロペラが直接見えないようになっているものです。こちらも、基本的には一戸建てに見られるタイプですね。
3.シロッコファンタイプ(レンジフードあり)
2と同様にレンジフードがあるタイプですが、内部がプロペラを通じて直接壁の外に廃棄するのではなくて、家の中のダクトを通じて屋外に排出するタイプです。
内部を分解しないと、2のレンジフードありのプロペラタイプと見分けがつかないですが、
屋外に面してない壁にも設置できる&キッチンの配置が自由になるという特徴があることから、高層階のマンションや築浅の戸建てであれば、基本的にはこの「シロッコファン」のタイプが設置されているはずです。
4.スリムタイプ(レンジフードあり+整流板もあり)
最近、人気になっているのが、3のタイプの表面を整流板が覆っているスリムタイプ(フラットタイプ)と呼ばれるレンジフードです。
表面の整流板によって空気の流れをコントロールすることで、油煙がファンに付着しづらくなっています。このタイプであれば、内部のファンの清掃の頻度はぐっと減るそうです。
ポイント
レンジフードがないプロペラタイプであれば、自分で取り外してゴシゴシすることもできますが、レンジフードがあるタイプの場合には前板や吸気口の金網を外した内部のファンにこびりついた油汚れを落とすには分解して洗浄をする必要があります。
ここ数年で登場したタイプの「スリムタイプ」のレンジフードであれば、お手入れがしやすい構造になってるのですが、2や3のブーツ形と言われるタイプだと、なかなか掃除しづらいんですよね。
こちらを見ると、少し古いタイプであるブーツ型のレンジフードの分解が大変なことがよくわかります。
レンジフードを分解するのは、男性であってもヘトヘトになってしまうし、手を伸ばして無理な格好をするのでぎっくり腰になってしまうことも…
そんなときには、プロのハウスクリーニング業者の手を借りて、楽してピカピカにしてしまいましょう。
ダクトの掃除はできないの?
換気扇を掃除するのであれば、「レンジフードの内部だけでなく排気口であるダクトの内側まで徹底洗浄してほしい」という声もたまに見かけますが、一般の家庭であればダクトを清掃する必要はありません。
そのため、ダクト清掃を実施している「ハウスクリーニング業者」はほとんどありません。
特に、一戸建てではダクトとして薄いアルミの蛇腹状の管が使われていることが多く清掃してもあまり意味がありません。
もし、ダクト部分に汚れがこびりついていて異常があるという場合には、リフォーム業者に頼んで交換してもらう必要があります。
なお、マンションに住んでいて排気ダクトの詰まりのせいで換気がうまくいかない、不快な匂いがするといった場合であれば、管理会社に連絡をしてダクト清掃の専門業者を呼んでください。
管理会社に相談しても対応してくれないといった場合には、18,000円~でダクト清掃を請け負っている以下のような会社もありましたので個別に相談をしてみましょう。(⇒ハウスクリーニングFaith)
レンジフードの塗装が剥げて色落ちしない?
確かに、力任せにたわしなどでゴシゴシとこすってしてしまうと塗装が剥がれてしまうことがあります。
しかし、洗剤の適切な温度や力加減がわかっているプロであれば、塗装を剥がすことなく油汚れだけをしっかりと取り除くことができます。
ただし長年の汚れをためこんでしまっているような場合には、強い薬剤に長時間つけおきをするため、多少塗装が剥げてしまうことがあるそうです。
5年以上掃除をしていなくてギトギト…という場合には、色落ちを完全に防ぐことは難しいかもしれません。
こうした注意点を作業前にしっかりと説明してくれる業者だと、安心感がありますよね。
作業中にお茶を出したほうがいいの?
分解、清掃、組立の作業が入るために2~3時間程度かかることも多いレンジフードのクリーニング。
途中で、お茶を出したほうがいいの?と心配になられる方も多いらしいですが、職人さんでもあるプロは仕事に集中していますので特にお茶を出す必要はないので安心してくださいね。
どうしても、という場合には終わった際にペットボトルのお茶を渡すと、持って帰れるので喜ばれます。
クリーニング後にすぐに食事の準備をしても大丈夫?
クリーニングの作業自体は3時間程度で終わるようですが、そのあとすぐに夕飯の準備をしてしまっても大丈夫なのか心配になりますよね。
最低限のお掃除方法は?
最後に簡単ではありますが、自分でできるレンジフードのお手入れのコツを紹介しますね。
油汚れは酸性のため、アルカリ性の重曹のパワーを使って掃除をすると、汚れが中和されて落としやすくなるんだそうです。
こまめな掃除が必要なフィルターと表面(前板)のお手入れの仕方を簡単に紹介します。
フィルターの掃除
1.フィルターをレンジフードから外す
2.洗剤に重曹を混ぜてつけ置きをする
3.歯ブラシなどを使って丁寧にゴシゴシと洗う
前板や表面の掃除
1.重曹をとかしたスプレーをつくる
2.布巾に重曹スプレーをかけて拭く
もし頑固な汚れでなかなか落ちない場合には、直接重曹のスプレーをかけて上からラップをしてドライヤーで暖めると落ちやすくなります。
メモ
重曹よりパワーがあるといわれる「セスキ炭酸ソーダ」を使って掃除するのもOKです。
一時期「家事えもん」がおすすめしていたことで「セスキ」を知った方も多いのではないでしょうか。
セスキ炭酸ソーダも、重曹と同じアルカリ性なので、酸性の油汚れを落とすのに向いています。40~50度のぬるま湯にとかして使うと、さらにパワーアップするので、セスキ炭酸ソーダが手元にある場合は、重曹の代わりに使ってみましょう。
自分では難しい内部のファンのクリーニングだけをプロの業者に掃除してもらうと、油汚れがたまらずにさらに長持ちします。
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